オーストリッチとオーストリッチのレッグの魅力に気づいて!
オーストリッチ革の魅力は使ってみないとわからない!
そう思います。
まず何が牛革と違うのかというと繊維の作りが違うので
薄くても千切れにくく、伸びにくいのです。
そして柔らかくなるようにオイルを染み込ませ、木製の大きな太鼓の中に入れてぐるぐる回し
繊維をほぐすバタ振りという工程を経ています。
そうすることでしなやかで丈夫なオーストリッチになります^^
このたっぷり染み込ませたオイルが使用過程でだんだんと表に出てくるので
よりオーストリッチに艶と美しい経年変化をもたらすのです。
やはり素材のコスト的に牛革よりも高価なものになりますが
その高価さがまた魅力で、オーストリッチのブランド価値なので
生産者さんはコストダウンをさせるんじゃなくて
より良い品質で高価なものを作っていって欲しいですよね。
良いものを安く!というのは誰でも持っている感情なのですが、
まぁ、私もそう出来るように努力しているんですけど笑
これはそう簡単には手に入らないもの という存在であって欲しいのが
オーストリッチやクロコダイルやパイソン、リザード革です。
希少であるからこそ価値がある。
さらに品質が良くて丈夫で長持ちする。
そんな存在のオーストリッチです。
私はオーダー作品の値段が公表していないのですが、
やはり牛革と同じような価格で製作することは不可能。
高額商品です^^
このように柔らかい素材を生かした軽くておしゃれなボストンをオーダー製作することも可能です^^
こちら色の合わせもブラックを入れることで美しく引き締まりかっこいい仕上がりになりましたね!
裏面もここまでフルポイントで仕上げるのは贅沢な1匹使いでの製作だからこそです。
ちなみに底の部分に粒が無いところがありますが
こちらは背骨部分。粒が無い部位があるのもリアルオーストリッチの魅力です。
結構巷に売っているものは小さいバッグが呉服屋さんに並んでいるイメージですよね。
でもイタリアやヨーロッパに行くとこんな感じのかっこいいカジュアルなオーストリッチのバッグが
素敵なブティックで売っていたりします。めちゃくちゃお高いですけどね。円で買うには笑
日本だとどうしても呉服屋さんで売っているイメージが強くて
おしゃれなオーストリッチのバッグが無い。
多分ですけど、製作している職人さんもかなりお年を召されているかと思います。
さらにはもうこの業界廃業も多いので、職人さんもいなくなって来てると思います。
NAnatanをオーダーしてくださったお客様がさっそく仕上がったオーストリッチのバッグを持って
百貨店に行ったそうなのですが
高島屋に京都のバッグ屋さんが催事で出ていて、
通りがかったら、呼び止められました。オーストリッチ扱っていて、
カチッとしたバッグ(小ぶり)30万位で売っていました
私のオーストリッチを見て、少し触り
これは貴重よ、今は手に入らないわよ、沢山入るし、良いわ〜と褒められました。
ありがとうございました
とのご連絡があり、絶対どこに持ってても声がかかると思います。
そう。今は手に入らないのです。
なぜなら作る人と買う人がいないから笑(いるだろうけど極めて少ない)
まず一般的な人はオーストリッチのバッグを買わないですね。
オーストリッチってダチョウ?あの粒がなんで良いのか分からない。ぐらいの認識でしょう。
NANAOBAGでオーダーしてくださっている方々は、
いきなりオーストリッチから入ったわけじゃなく、
牛革、山羊、羊、馬、ピッグ、などから入って
パイソン、クロコダイルを経てからの
オーストリッチですから
この良さを知るまでに長い道のりのある方々ばかり笑
他の方のオーダー作品などを見たりして
「へ〜オーストリッチも良さそうだし、持ってみたいな。そんなにNANAOさん推すならw」
ぐらいの気持ちから入ってくれていると思います。
そう、店頭販売で、
「お客さん!これオーストリッチ!最高級品よ!これ持ってたら間違いないよ!30万ついてるけど15万でいいよ。内緒よ!」
この手口じゃもう通用しませんよ。
だーれも30万じゃ買わないよw
半額の15万でも高いわwww
そしてその鞄何年全国の百貨店行脚してんの???
製造年月日書いた方がええでw
っていうね。
そんな時代ですから。
鞄に仕上がる前のオーストリッチを見て、
デザインを起こして、鞄になっていき、出来上がってすぐにお客様に届く
このシステムじゃなくちゃ
オーストリッチは売れないですよ。(今日もオーストリッチ売れない検索層が来るなw)
まぁでも日本では和装に特化してる感じはしますね。
ヨーロッパみたいなおしゃれで洗練されたデザインを追求するか、、、
ジャケットとかかっこいいと思いますけどね!あとライダー系のゴリゴリにーさんのアイテムとか。
私は洗練された柔らかさを追求して
大人のバッグを作りたいと思って作ってます。
こちらもオーダーで1匹使いです!柔らかい部位をくしゅくしゅの部分にすると
オーストリッチは巾着バッグも出来ちゃいます^^
こちらは極めてシンプルでかっこいいので
裏地で遊ばさせていただきました。キノコの生地で。
ちなみに紫のオーストのバッグの中は薔薇に猫ちゃん
皆様オーダーの上級者さんなので
遊び心がありますよね!
カチカチの100年前のデザインのおばあちゃんのお下がりなオーストリッチのイメージを
ぶっ壊し続けて早20年笑
ずっとこれを目標にオーストリッチと携わって来てるので
これをきっかけにオーストリッチを好きになってくださると嬉しいです。
問題な値段なんですが、
例えばさ、エメラルドグリーンが良いとか、濃いめのターコイズブルーがいい!とか
カラーバリエーションはさ、かなりあるのがオーストリッチなんですけどね。
色指定されると、その色を持ってるであろう問屋に片っ端から連絡して
探し出して仕入れるわけですが、
これやると確実に高くなる。そうなのよ。
高いんだよね。まー相場なお値段がそれだから、別にぼったくられてるわけじゃなく、
相場がその値段なのよ。
じゃあなんで今回ホームページに出ているオーストリッチや今回のオーダーのバッグはお安いの?
というとですね、
探し出した色じゃなく、
ある色から選んでもらったからお安いのです。
まー簡単に言うと、出物が出るんですよ笑
私は問屋さんと仲良くするのが趣味なんで。
まーしょうがないよねw私の作品を見れば、
NANAOさんなら安心!って問屋さんも思うよね!!(大きいところからは余裕で無視されたりもしてるw)
この小規模のね、ちょっと半端に余ったオーストリッチとかをね、
回すのにちょうど良いサイズなのよ!NANAOBAGが笑
同じ色10枚とか言われると困っちゃうんだけどさ
「3枚しかないので、安くするから3枚まとめていくらで買ってくれ!」みたいなのが
NANAOさんには一番美味しい。
そしてそれをお客様にご案内してお客様が気に入れば
最高のオーダーが仕上がるわけ!!
運と縁で回っとるのだ。
なので即決出来る人じゃ無いとチャンスが回らないんだけど、
それだとなんかあまり良い気もしないので、
オーダーだけじゃなく、オンラインショップにもお買い得なバッグを
アップしています^^
これなら即決出来ない人もじっくり悩めるね!売れたらもう無いんだけどw
そんな感じで今回はオーストリッチ様との縁も多くあって
本当良い仕事が出来ましたわ。(まだ終わってない)
第2弾のオーダー群も仕上がりつつありますのでもう少々お待ちください。
というわけでそんな流れの中
こちらも製作しました!
これ中央に使っているマットなモカ色の部分はオーストリッチの足なんですよ。
オーストリッチレッグといいますね。
これもね、10年前ぐらいのまだ景気が良かったこと。
クロコダイル屋さんもオーストリッチ屋さんも無双状態だった時代に、
マニアックなお客様が
「オーストリッチのレッグを使ったバッグが欲しいんだけどなかなか見つからない」
みたいな存在だったオーストリッチのレッグですね。
最近あまり出回らないんですけど、私何枚か確保してます。
小さくて使い道があまりなくてしかも製作が継ぎでやらなくちゃいけないから
めんどくさいんだよね笑
で、硬いしさw
ほとんどの職人さんがそう思ってると思いますよw
一枚あっても使い道が無いんですよ。
そこでNANAOBAGらしくパッチワークで仕上げています。
合わせにクロコダイルを使いました。
個展やるならメインに出したい商品です。
それぐらい月日をかけて仕上げています。
なかなか仕上がらないのですよね。こういう作品は。
素材がこれだ!!っていうのが揃うと早いんですけど。
なので基本オーダーでは受けていないんですよ。
フリースタイルで作るから
こんなに頑張ったのに、ここが気に入らないとか言われたくないじゃないですか笑
ケシを使ったりパールを使ったらすごく良い感じになって来たので
もう思い切ってオーストリッチのフルポイントで合わせて迫力の一生物にしてくれ!な
バッグに仕上げました!
普通牛革で仕上げるですけどね。
それでも5万ぐらのお値段なので、今回オーストリッチをフルで使って88000円はめちゃくちゃお安いでしょ。
オーストリッチの原価どーなった??みたいな値段ですよ。
こちらもなぜこんなにポイント綺麗でお安いかって、
丸革じゃなかったんですよ。ちょっと使ってあったオーストリッチを
お安く仕入れたんですわ!かなり良いのが入ってたからラッキーボックスだった。
状態が良く無いのもあったのでそれは省いて、
良いのだけ、もう原価ぶっ壊しなお値段で仕上げていきますよ!
こういうのもね、10年に一度あるか無いかの運というか縁なので
是非、これから出てくるオーストリッチにもご期待くださいね!
全部一気に使い切るに限るよ!こういうのは!
だってさ、後から仕入れたものが絶対値段が高くなるからさ、
これは前に仕入れたから安いんです。みたいに値段に幅が出過ぎるからね。
ね、素晴らしいですよね。
アートと機能美と使いやすさ、持ちやすさを兼ね揃えてます。
そしてお値段pricelessすぎる!!
是非オンラインショップでチェックしてくださいね!